Day Of Destruction
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発行者:木暮
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ジャンル:SF

公開開始日:2010/09/17
最終更新日:2010/11/02 16:37

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Day Of Destruction 第1章 悪魔の飛来
 そう言った男性アナウンサーの背後に見えたのは、巨大で黒い正方形だった。
「……箱?」
 俺は思わず呟いた。
《これはつい先ほど、ここガロー平原に落下したようです。王都軍によりますと、質量は不明、大きさはちょうど正方形で、一辺約30kmもあるそうです!》
 周りに町が無いのでイマイチでかさが分からなかったが、30kmもあったのか……。
《現在この落下物について詳しい事は分かっておりません。新しい情報が入り次第お伝えします!》
 といい、画面は再び放送局内へ戻り、専門家との対談に映って言った。
 しかし……とんでもないモンが堕ちてきたな。
 今頃王国は大騒ぎだろうな。


――一週間後5月17日・ファラデル王国ザンザギ地方ガロー平原――


《こちら王都軍第3師団第1調査隊。大気成分異常無し、放射能汚染無し、魔素濃度誤差0.5以内》
 一人の男が、無線でそう告げた。
《こちらHQ(司令部)掘削調査を開始せよ》
《調査隊了解。調査を開始する》
 男はそう言うと、
「調査開始だ!各員搭乗開始!」
 と大声で告げた。
 同時に、兵士が10人程度現れ、ジープに乗って四角い飛来物へ発進した。

――――

 やがて飛来物直前に着く。
 第1調査隊の隊長と思わしき男が号令を掛けると全員降車し整列した。
 やがてその列は解散し、各員は調査に当たった。
 
 だが、調査は最初から行き詰まった。
「隊長!」
 部下の1人が隊長を呼ぶ。
「なんだ、どうした?」
 隊長は部下のもとへ駆け寄った。
「さっきから、この物質、全く削れないんです」
「削れない?少しもか」
「はい。……むしろ掘削機の方が負けてます」
 岩盤採取用の大掛かりな掘削機は、文字通り歯が立たなかった。
「隊長!」
 また別のものから声がかかる。
 今度はなんだ、とめんどくさそうに隊長が駆け寄る。
「隊長、変なんです、この飛来物……魔素が検知出来ません」
「なに?」
 隊長は首をかしげた。
 魔素とは文字通り魔術に必要なものだが物質を形どる物でもある。
 科学分野に置き換えるなら、原子や分子のような物だ。
「魔素が無いなど……ありえん」
 魔素が物質を存在させるために必要な事は、惑星ルーンに住むものなら誰でも知っている。
 それがないという事は、この惑星の住民を震撼させるには十分だった。
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