Day Of Destruction
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発行者:木暮
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ジャンル:SF

公開開始日:2010/09/17
最終更新日:2010/11/02 16:37

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Day Of Destruction 第6章 兵士になるということは
「……どうでもいいけどドアぶっ壊すなよ?」
 オーバーな入り方をした姉貴に向かって俺は冷静に、そしてやや引き気味に対応する。
「こんなもんで壊れるくらいなら壊れた方がマシよ!欠陥品よ!」
 といいもう一度勢いよくドアを占める。
「うるせぇよ近所迷惑だっつーの!」
 ここは病院なんだからせめて常識を守れ!!
「んなことどーでもいいのよ。ニュース見た?」
 まあ、このタイミングで駆け付けられれば話題はこれしかないだろうな。
「まあ、見た。徴兵令だってな……」
 はたして姉貴はどう捉えているのだろうか。
「まああたしたちも帝国国民の1人なんだから、仕方ないのかもしれないけどね」
 姉貴は、割とサバサバした性格だったが、こういうとこも反応は割とドライだった。
 へぇ、こういうとこちょっと感心するぜ。
 普段はただのバカなんだけどな。
 でも俺は簡単には納得できない。
「確かにそうだけど、いきなり『戦争をしてもらいます』って言われて納得できるもんかよ」
「んー、まあ状況が状況だしね。それも仕方ないよ。それに決まったからって明日から兵士になるわけじゃないし、まだ心の整理をする時間はあると思うよ?」
「心の整理ねぇ。姉貴には必要なさそうだな」
「ふーん、どういう意味よ?」
 ニヤリと笑いながら拳の骨を鳴らしている。
 イカンイカン。
「いや、違うぞ?確かに馬鹿だからという意味もあるが、既に割り切ってる風に見えたからだ。うん間違いない」
 俺は冷や汗をかきながら早口でしゃべった。
「はい誤魔化しても無駄ぁ~」
 姉貴は俺の後ろに回り、腕をクロスさせ俺の首を絞める。
「いでででで、ギブギブ……っ!」
 やば……息が……ぐはっ……。
 はぁはぁ……。
「し、死ぬって……」
 俺は意識を失いかける絶妙なタイミングで姉貴の魔手から逃れた。
「今死ねば徴兵令から逃れられるけどどうする?」
 ニッコリと眩しい笑顔で言う。
「どうするじゃねーよ!こんなところで死んでたまるか!」
 姉貴ならマジでやりそうだ。
「あっそう、じゃ、考えが変わったらいつでも来なさい。それじゃ」
 と言って姉貴は部屋を出て行った。
 ……結局何がしたかったんだ姉貴は……?

「徴兵か……」
 一人になって初めて気がついた。
 そうだよ。
 徴兵ってことは、兵隊になるってことだ。
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