Day Of Destruction
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発行者:木暮
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ジャンル:SF

公開開始日:2010/09/17
最終更新日:2010/11/02 16:37

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Day Of Destruction 第5章 徴兵制の復活
 そんな事を考えながら、俺は個室のベッドに座ったままテレビをみていた。
《えー、たったいま入ったニュースです》
 女性キャスターが事務的口調でそう告げる。
 黒のスーツを纏い、落ち着いた感じを醸し出している。
《――これに対し帝国軍は絶対の必要性を訴えて――》
 だが耳につけた赤色のおしゃれなピアスをみると、案外派手な方が好きなのかもしれない。
《――氏の強引な可決によってこの法案はほぼ決定しており――》
 よく見ると、顔もなかなか……。
 あれ? 俺この人タイプかもしれない。
《――一方でコナー議員は、国民の生命財産の蹂躙だという意見を――》
 ……って、俺はいったい何を考えているんだ?
《――によって、当初は評議会も難色を示しましたが、帝国を護る為には致し方ないという声も上がっており――》
 きっと、俺も疲れてるんだな……。
《――により、18歳以上60歳未満の男女を強制的に徴兵するという事を、本日12時を持って決定した模様です》
 もう少し睡眠をとった方が――って、今、なんて……?
《徴兵令です!この近代の世に問答無用で国民を戦場に駆り立てる法案が、たった今決定致しました!これは暴挙です!》
 テレビの中では国会議事堂の前の混雑した状況で男性記者がそう訴えていた。
 国会議事堂の中からは帝国軍のトップ、ローズ元帥が現れた。
《ローズ元帥!今回の法案は、はたして本当に必要だったのでしょうか!?》
《評議会の反対意見を無視したという話は本当なのですか!?》
《これは憲法の明らかな違反だという声が上がっていますが、それは認めていらっしゃるのでしょうか!?》
《……いいですか、よく聞いてください!》
 たび重なる様々な記者の質問にうんざりしたのか、ローズ元帥は1つのカメラに向かって言い放つ。
《今、惑星ルーンは私たちの想像を超える危機的状況下にあります。既にファラデル王国は国土の5分の1を蹂躙され私たちもヴェニスト地方を失った。この事態を放っておけば……、断言します。確実に人類は滅び去るでしょう。そしてこの清き星は、奴ら、ACARの星になってしまいます。そんなことを……あなた方は許せますか?》
記者の集団に向かって言い放つ。
 記者は……答えることができずにいるようだ。
 許せない。
 皆心の中ではそう思っているはずだ。
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