Day Of Destruction
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発行者:木暮
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ジャンル:SF

公開開始日:2010/09/17
最終更新日:2010/11/02 16:37

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Day Of Destruction 第3章 崩壊していく日常
 その後、みんな疲れたのかヘリの中は無言だった。
 だが唐突に操縦士が大声で告げる。
「隕石着弾。衝撃波来ます!掴まって下さいッ!!」
 ここから外の様子は見えない。
 だいぶ離れたはずだが、大宇宙から極超音速で飛来する隕石は数十mといえどクレーターを作るほど凄まじい威力だというのだから、衝撃波程度はしょうがないのだろう。
 俺は急いでイスにしがみ付く。
 そして、その衝撃波とやらは到達した。
 俺は、地震の揺れみたいなものを想像していた。
 だが違う。
 そんなものじゃなかった。
「――ッ!?」
 一瞬何が起こったのか分からないほど、上下左右にシャッフルされる。
 そしてその次は、ヘリ自体が回転しながら急速に高度が下がっていくのが感覚で分かった。
「くそ!制御できないッ!」
 操縦士が何か言っていたが、俺の耳には届かない。
 それどころじゃない。
 凄まじい遠心力に体が持っていかれてる。
 そんなときだった。
 突然に、乗り降り用の後部ハッチが開いた。
「なッ!?うわああぁぁぁぁ――……」
 力の無いルーラ先生、女3人組の1人、そして後部ハッチの一番近くにいた先ほどの兵士は、ハッチの外の空間に吸い込まれていった。
 やばいやばいやばい。
 風と遠心力が俺も外へ引きずり出そうとする。
 俺はヘリの壁のどこかの出っ張りに必死につかまる。
「……あッ!」
 その時、隣にいた3人娘の1人の手が離れ、外へ飛んで行こうとしていた。
「ッ――!!」
 俺はその瞬間に手を伸ばし、その女の手をつかんだ。
「きゃぁぁぁッ……あ」
「絶対、絶対離すなよッ!!」
 俺は気付いたらそう言っていた。
 だがそれとはまた別の危機が迫っていた。
「い、いやぁぁッ!地面が――」
 迫っていた。
 くそッ!
 こんなところで、死ぬのかよッ!?
 その後、凄まじい衝撃とともに俺は意識を失う。
――――

「………………ぅ……うう……」
 意識が、はっきりしない。
 ここは、どこだ?
 俺はゆっくりと瞼を開ける。
「…………?」
 見覚えのない部屋、傾いた部屋。
 イスが何個も並んでいて……ああ、思い出した、ここはヘリの中だ。
 俺は床に投げ出されるような形で寝ていた……いや、気絶していたようだ。
 目の前に人がいる。
 この服装は……ダウスだ。
 俺は声をかけてみようと立ち上がろうとする。
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