宵の鳶、風聞きの紫、鎖八番組夜話
宵の鳶、風聞きの紫、鎖八番組夜話
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/11/06
最終更新日:2013/07/08 01:14

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宵の鳶、風聞きの紫、鎖八番組夜話 第1章 初宵 二つ目の力
どうやら最近、上州辺りと関わりをもった者がやられてるらしいぜ」

「元締めは、なんと?」

私は、乱れる心を隠し、わざとゆっくり話した。

紫を落ち着けてやりたかったからだ。

「十番組から助っ人が来る。なるべく、あちらさんにばれないようにとさ」

「分かりました。ありがとう。私がやりましょう。何かあれば、すぐに連絡しますから、ねぐらで待っていて下さい」

私がそう言うと、水山は、ニヤリとして出て行った。

「きっと、女の子のとこよ。どうしてあんなに、遊んでばかりいるんだろう。鳶、私も明日ついて行く。邪魔はしないわ。それから、法衣は洗ってあげるから、たらいに漬けておいて」

「紫さん、明日は、倒れた鎖を回るだけです。あなたは、三好屋にいて、私の声を聞いていて下さい。私は、どうやら危険な方から帰ってきたらしいですね。でも、元気ですよ。足に豆が出来ただけです」

紫は、どう言うわけか、頬を紅くした。

おかっぱ頭だから、子供のように見える。

大門の外に出た時から、紫は髪を伸ばさなくなったそうだ。

本人は、カツラをかぶりやすいからと言うが、本当のわけは私も知らなかった。
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