宵の鳶、風聞きの紫、鎖八番組夜話
宵の鳶、風聞きの紫、鎖八番組夜話
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発行者:桜乃花
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/11/06
最終更新日:2013/07/08 01:14

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宵の鳶、風聞きの紫、鎖八番組夜話 第1章 初宵 二つ目の力
文箱が膨らんでいるのに気づいて開けてみると、紫からの手紙だった。

読んでみると、やはり、私を心配する内容である。

暗号文になっているから、一通が分厚い。

私は、水山の目を気にしながら、目を通した。

紫の心情が伝わって、胸が痛くなる。

慌てた様子ですぐに三好屋に来てほしいと書いてあった。

それから、水山と燕弥が、幾つかの事件を解決したことも。

そう言えば、私の事を心配していたと、水山は言っていたな。

「大変な事って何ですか?」

「その前に、そいつを何とかしないか?匂うぜ」

確かに、行李の中身から、腐った匂いが漂い始めていた。

私は、裏の木戸を開けて、僅かにある庭に、風呂敷包みのまま、頂いた食を埋めた。

「飯にも経を上げてやるものなんだな。まぁいい。お前が旅に出て五日程経った頃からか、鎖の間に、妙な病が流行り出してる。そのうち、一人は死んだ。三番組の副長、黒くまだ。他に七人の鎖が床を上げられずに苦しんでる」

水山が話終わる頃、長屋の木戸が、乱暴に開いて、紫が飛び込んできた。

「すぐに三好屋に来てって書いてあるのに、なにやってんのよ!!」
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