封蓮貴~悲しい旋律~
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発行者:皇夜
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/09/16 16:05

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封蓮貴~悲しい旋律~ 第2章 第1夜 依頼

「……霊気が濃いな」

「ここまで濃いとなると…やっぱり悪霊の仕業かな」

「さぁな…。ま、大物には間違いないだろうな」

「……それにしては、霊の気配がないよね」

「言われてみれば…こんなに濃い霊気があって気配がないってのはおかしいな」

気配はおろか痕跡も一つとしてない。
これは、おかしい。
霊がいるのなら気配ぐらいあるはずなのだが。
もし仮に霊が一匹もいないとなると、この霊気は何だ。

「調べて見るか…」

すっと懐から取り出したのは、一枚の霊符。

「あいつを呼ぶのか」

「うん、あの子の得意分野だからね」

愛羅は霊符を前に翳すと、スゥッと深呼吸をして唱え始めた。

「全てを見透かす者よ、我が命において姿を見せ、我が命に従え―妖鏡・カガミ!!」

ボッと、霊符が燃え、愛羅の目の前には子供の姿をした少女が現れた。
ウェーブのかかった金色の髪を靡かせ、翡翠色の瞳に愛羅を映し出す。

「久しぶり、マスター」

「久しぶり、カガミ」

「……ここ、不思議なところね。霊気が充満してるのに、霊達の気配がないもの」

「うん…カガミ、その原因を探ってきて欲しいんだ」

「分かったわ、マスター。しっかり調べてきてあげる。
だから、マスターは今日は戻ったほうが良いわ」

「え、どうして……」

「どうしても。焔、マスターをお願い」

「―――分かった」

じゃぁ、また後でねマスター、と言ってカガミはフッと姿を消した。

「ほら、愛羅戻るぞ」

「えっ?!ちょ、焔?!」

襟を引っ張られ困惑する愛羅に、早くしろと急かす焔。
仕方なく、焔の言う通り旧校舎から出た。

「ねぇ、何でそんなに急かすの?」

「……後で話してやる」

そう言って口を閉じた焔にそれ以上何も聞けない。
仕方なく、愛羅は授業に出るべく、新校舎の方へ歩みを進めた。
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