封蓮貴~悲しい旋律~
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発行者:皇夜
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/09/16 16:05

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封蓮貴~悲しい旋律~ 第2章 第1夜 依頼

「勝手な言いがかりは止めて貰おうか、青二才が」

「まぁ、獣が何て口を聞いてるの」

「はっ、チビが粋がるなよ」

「なっ、失礼にも程があるわよ?!」

「何だと?!」

「はいはい、二人ともストーップ!!」

口喧嘩が激しくなりそうな二人の間に入り、喧嘩を止める愛羅。
だから、月花を呼び出すの躊躇ったんだよ…。
この二人、顔を合わすと口喧嘩が絶えない程仲が悪い。
その仲裁に入るのも中々骨が折れる。

「そうね、折角呼んでもらったんだもの。喧嘩なんて馬鹿な真似してる暇、ないわ」

「それはこっちの台詞だ」

「二人とも、本当に止めてくれる?今は、そんなことしてる場合じゃないんだ」

ねっ、と有無を言わさない笑顔を向けられ、月花も焔も口を閉じた。
それを確認して、愛羅は月花に事の次第を話して聞かせた。

「つまり、調査に出たカガミが帰ってこないうえに、この霊気であの子の気配が読めないってことね?」

「うん、カガミだけじゃない。ここには霊気があるだけで気配は感じ取れないんだ」

「まぁ、これだけ濃い霊気なら、気配を消すことは可能でしょうね…。分かったわ、私はあの子の気配を探して辿れば良いのね?」

「頼めるかな?月花しか出来ないんだ」

「勿論よ、マスターの為なら喜んで力を貸すわ」

ニッコリと嬉しそうに笑った月花は、ポケットから黄色い粉が入った小瓶を取り出すと、キュポンッと蓋を外し、粉を振りまいた。
すると、振りまかれた粉は、操られたように一本の道を作り、奥へと続いていった。

「この粉を辿れば、あの子の元に辿りつける筈よ」

「ありがとう。じゃぁ、行こうか焔、月花」

愛羅は道筋のように床に落ちた粉を辿りながら奥へ向かった。
その後を、焔と月花も追う。

―パキンッ

「…………」

その後ろに、怪しい影がたっていたとも知らずに……。
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