封蓮貴~悲しい旋律~
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発行者:皇夜
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/09/16 16:05

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封蓮貴~悲しい旋律~ 第2章 第1夜 依頼
―パキンッ

旧校舎の中は昨日と変わらずガラスの破片が床に散らばり、窓ガラスは割れていた。
あれから人が訪れた様子は見られない。
ただ、昨日に比べ、霊気が濃くなっているのは、肌で感じた。

「まず、カガミを探さないと…」

「…カガミの気配、分かるか?」

ヒョイッと愛羅の肩に乗りながら、焔は問う。
愛羅は、眉を顰め、暗闇を睨みつけた。

「……ここにある霊気に、消されてるみたいだね。全然、カガミの気配が感じ取れない」

これじゃ探しようがない、と愛羅は小さく呟いた。
焔も同じ意見なのか,ヒョンッと尻尾を一振りして、暗闇を睨む。

「…あいつ、呼んだらどうだ?」

「…あの子を?」

焔の提案に愛羅は考え込んだ。
確かに、未だ状況が分かっていない中二人だけで行動するのは危険だ。
焔の言い分は正しい…が。

「焔、あの子と仲悪いんじゃなかった?」

「……この際、我慢してやる。呼べ」

ムスッとして言い張る焔に、ホントかなぁと思いながらも呪符を取り出し、前へ翳す。

「月の加護を受けし者よ、我の道を示し、力となれ―妖月・月花!!」

ボッと呪符が燃え、現れたのは白銀の髪に金色の瞳の少女。

「久しぶりね、マスター。中々呼んでくれないから、忘れられたかと思ったわ」

「ごめんね、月花。忘れてたわけじゃないんだよ」

「知ってるわ、マスターは優しいもの。どうせ、そこの獣が呼び出さないようにしてたんでしょ?」

スッと眼を細め、焔を睨みつける月花に、愛羅は苦笑を零すしかなかった。
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