封蓮貴~悲しい旋律~
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発行者:皇夜
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/09/16 16:05

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封蓮貴~悲しい旋律~ 第2章 第1夜 依頼
―カガミは翌朝になっても帰ってこなかった。
調査が難航しているのか、それとも何かあったのか。
今回、分からないこと尽くしだ、と愛羅は深く溜息を吐いて旧校舎を見上げた。
昨日は蓮に見つかったしまったから、と早朝に門を越えてきたのだ。

「愛羅、微かだが…霊気が濃くなってるぞ」

「……この気配は、カガミのものじゃないな」

と言うことは、ここにいる何かが成長したのか。
何処か不穏な雰囲気を醸し出す旧校舎を睨みあげる。
そのとき

ヒュッ

グサグサッ

どこからともなく放たれた短刀を、後ろに軽く避けた。
ギラリ、と朝日を浴びて光る刃には梅の紋様が。

「……紅弥か」

「ふんっ、やっぱり避けたか」

ガサッと茂みから出てきたのは空色の髪に紅眼の青年。
悔しそうに舌打ちして、地面に刺さった短刀を抜き、鞘に収めた。
緋守紅弥…愛羅の従兄弟で、彼もまた次期当主候補だ。

「いきなり攻撃とか…相変わらずやることがせこいね、紅弥」

「せこい?これも戦法の内だろう」

「そう?まぁ、僕相手で良かったね。一般人だと、確実に当たってたよ」

「ふん、俺は素人に投げる馬鹿じゃない。お前だと知ってるから投げたんだ」

ギンッとキツク睨んでくる紅弥に、やれやれと頭を抱えた。
この従兄弟は、何が気に入らないのか、事ある毎に絡んでくる。
何が目的なのか分からないが、どうやら等主の座が欲しいというわけではないらしい。
毎度の如く絡んでくる彼に慣れつつある愛羅だったが、今は関わってる暇はない。
正直言えば、邪魔以外何者でもなかった。
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