封蓮貴~悲しい旋律~
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発行者:皇夜
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/09/16 16:05

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封蓮貴~悲しい旋律~ 第2章 第1夜 依頼
「もう一つは『故意』に負の感情を詰め込まれたもの。これは対象が『悪霊』ではなくても短時間で『怨霊化』できる……って霊を怨霊に出来るの?」

「―あぁ、出来るぞ。かなりの霊力と技術が必要な危険な術だがな」

「危険…なの?」

「あぁ、大半の霊力を使うからな。下手をすれば生命力も削られる。禁術の一つの筈だ」

「禁術か……。あ、この二つの判別方法が載ってる」

「どれだ」

「ここ」

資料を覗き込む焔に、資料のある一部を指差してみせる。

「―自然に怨霊になった場合、霊気は一段と濃くなり姿を見せる事が稀である。普段は物や建物で深く眠りについているものが多く、発見しにくい。故意に怨霊になった場合、冷気が一段と濃くなるのに加え、多少妖気に変化し始める。こちらも姿を見せるのは稀であり、普段は眠りについている者が多い。ただし、故意に怨霊化した者の近くには、その証拠である陣が描かれている」

「成る程な…、翠がこの本を前に渡した訳はこれだったか」

「うん……今回の依頼に、術士が関わってる可能性があるって事だね」

「まだ何とも言えないが、カガミの調査結果次第だな」

焔の言葉に同意するように頷く。
もし、仮に術士が関わってるとしたら、厄介な依頼だ。

「…厄介な事にならないと良いけど」

窓から外を眺めながら、愛羅は深く溜息を吐くのだった…。
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