封蓮貴~悲しい旋律~
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発行者:皇夜
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/09/16 16:05

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封蓮貴~悲しい旋律~ 第2章 第1夜 依頼
「怨…霊…」

「そうだ。悪霊が悪化したもの、妖に近くなったもの…もう、霊じゃないな」

翠はベッドから立ち上がり、本棚から一冊の本を取り出すと愛羅に手渡した。

「これは…?」

「怨霊に関する資料だ。怨霊っつっても様々だからな。少しは読んどけ」

「ありがとう兄さん」

渡された本をギュッと抱き締め嬉しそうに笑う愛羅に、翠も穏やかに笑う。

「じゃぁ、僕は部屋に戻るね」

「あぁ、あんまり無理すんなよ」

「分かってるよ、……ありがとう兄さん」

パタン……と部屋へ戻る愛羅達を見送る翠の傍に、フッと手乗りサイズの少女が姿を見せた。
横にポニーテイルされた若葉色の髪を揺らし、紅玉の瞳は心配そうに揺らめいている。

「翠様」

「―木蓮か」

木蓮、と呼ばれたその少女は、差し出された翠の掌に降り立つと、不安げに見上げた。

「宜しいのですか、あの事をお話にならなくて」

「構わないさ。あいつのことだ、自分で気付くだろう」

「…………そうですか」

「あぁ。………頑張れよ、愛羅」


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