珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
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発行者:すみれ
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

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珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第8章 二人の温度
「今日はふたりとも酒が入っていない」

主任はベッドに腰をおろして、軽くネクタイをゆるめた。

そのしぐさに、胸がきゅっと締め付けられる。



「金曜は俺の記憶がなくて、日曜は美村の記憶がない」

「はい……」



自分の足が軽く震えているのがわかった。

それを隠すように、私もベッドサイドに歩いていき、バッグをラックにかける。



「あの日、なにかあったか、なかったか、美村がそんなにこだわるなら」

「あ!」


主任が後ろから私の手を掴んだので、私は思わずバッグを落としてしまった。

バッグの中の化粧ポーチや、財布が床に散らばる。



「もういっそ、ふたりの記憶があるうちに事実にしてしまえばいい」



クリーム色の優しい光。

高級ホテル。

窓から輝くキラキラの夜景。

ベージュのベットに腰掛けて私の手を掴む、日々恋焦がれた主任。




私は、落としたバッグをそのままに、主任に一歩近づいた。

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