珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
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発行者:すみれ
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

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珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第7章 本当の気持ち
会計を済ませて、ふたりエレベーターに乗り込む。

お店での時間は、あっという間に過ぎてしまった。

でも私には、あとひとつ、聞かなければいけないことがある。

比佐田さんとのお見合いのこともそうだけど、もっと核心にふれたこと。



「あの、主任」

狭いエレベータの中で、私は主任の斜め後ろから声をかけた。

「なんだ?」

エレベーターのパネルの前に立っていた主任は、顔をこっちに向ける。



「日曜のこと、ですが」

「あぁ、」

「私、言いましたよね」

「うん?」

「金曜は、何も、なかったって」


日曜とか金曜とか、なんだかややこしいけど。

私の言葉に主任は、体ごとこちらを向いて、黙ってうなづいた。

シンとしたエレベーター内の空気が、ぐっと私に圧し掛かる。

私はそれに耐えるように、手に持っていたバッグをぎゅっと握り締めた。

聞かなくてはいけない。

金曜のことも、日曜のことも、何もなかったという事実の上で。


「では」

緊張で、肩がこわばっていた。

主任を見る目は、見つめる、を通り越して、にらみつけていたかもしれない。

でも、これを聞かなければ、何もはじまらないんだ。

「お付き合いのお話も、なかったことに、なってしまうんでしょうか」
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