珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
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発行者:すみれ
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

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珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第7章 本当の気持ち
エレベーターで26階まで上がり、着いたところはお洒落な和食屋だった。

個室があり、しかもその個室ひとつひとつから、夜景が見渡せる。

「すごい!お洒落なお店ですね~!」

お店の雰囲気のよさに、私のテンションは一気に上がってしまった。

個室に入ると、半円形にくりぬかれた大きな飾り窓から、キラキラと輝く夜景が見える。



「以前、客との接待で来てな」

主任はスーツのジャケットをハンガーに掛けて間接照明の光るイスへ腰をおろした。

そして細長いお品書きを開いた後、ぼそっと続けた。

「その時に、美村をここに連れてきたら喜びそうだな、と思っていたんだ」


その言葉に、正面に腰をおろしていた私は、個室のデザインを見回すのをやめて、主任を見た。

主任は、黙ってお品書きを見ている。



「……主任、私と一緒にいないときに、私のこと考えてくれてたんですか?」

「ん?あぁ」

主任は少しだけ私を見て、すぐにお品書きに目を戻した。


本当にちっちゃなこと。

他の人にとってみればちっちゃなことかもしれない。

主任にとっても、全然意味のないことかもしれない。

でも、主任が、私の知らないところで、私のことを考えてくれた。

このお洒落なお店を見て、美村が喜びそうだって考えてくれた。
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