珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
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発行者:すみれ
価格:章別決済
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

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珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第7章 本当の気持ち
主任と私を乗せた車は静かに走り出す。


聞かなくちゃ。

今日は、聞かなくちゃ。

日曜、主任の家で何があったのか。

あと、比佐田さんのこと。



……なんて聞いたらいいんだろう。

どうやって切り出したらいいの、奈緒。





「美村」

「は、はい?」

「着いたぞ」

「え、あ、」


周りを見渡すと、どこかの地下駐車場みたいだった。

気がつけば、会社からここまで、私と主任は一言も話さずにここまで来た。

私が、ずっと一人で考え事をしてる間に、たどり着いてしまったらしい。

「ごめんなさい、私、ずっと考え事を」

「みたいだな。なんか悩みでもあるのか?」

主任は車から降りずに、私の顔を軽く覗き込んだ。



あなたのことです、主任。
いつだって、私の悩みはあなたのことなんです、主任。


なんとなく笑顔でごまかした私に、主任も何か悟ったのか、それとも呆れたのか。

運転席の彼は私の頭上に手を伸ばした。

そして軽くポンポン、と私の頭を叩いてから、車を降りていく。



その手の感触に、どうしようもなく私は優しさを感じて、なんだか涙が出てしまいそうになった。
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