珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
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発行者:すみれ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

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珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第6章 夢かうつつか
「こ、ここ、主任の部屋だぁ……」

私は主任の部屋で、彼のベッドの中、ぼさぼさの髪のまま、小さくなって掛け布団を握り締めていた。


しん、と静まり返った部屋は薄暗くて、電気もついていない。

ベットサイドの時計を見ると、6時45分。

夕方まで寝ちゃったんだ。

私は頭を抱える。

二日酔いで頭が痛いからじゃない。

ううん、正直に言うとそれもあるけれど、今回はそれどころではない。

「やっちゃった……」



記憶がない。

泣いてたことは、覚えている。

泣きくずれながら主任に、付き合えませんと言ったことも、ぼんやり覚えてる。

……醜態。
どうせなら、そこもキレイに忘れていればよかったのに。


これで、甘い夢は終わり。

自分から終わりにしたんだ。


私の、ばか。

じわ、と再びこみ上げてきた涙が、ちり、と目尻にしみる。

昼に、よっぽど泣きすぎたのか、こすりすぎたのか。

その涙を拭おうと、私は人差し指を目の際に当てて、うつむいた。

その時――


「……え?」
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