珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
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発行者:すみれ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

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珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第5章 告白
荷物をぶら下げて、さっさとコンビニを出ていく後ろ姿。

そういえば、主任のスーツ以外の姿を見るのは初めてだ。

濃紺のすらっとしたデザインのシャツにジーパンで、スーツの時よりなんとなく若く見える。

あぁ、なんかこの後ろ姿も、好き、かも。

袖から覗く、ごつい感じの腕時計と、男っぽい筋ばった手。

「美村」

「は、はいっ」

「行くぞ」

ぼーっと立っていた私を不可解そうに見ながら、主任は私が駆け寄るのを待つ。

私、今から主任の家に行くんだよね……

ちゃんと付き合おう、って言われたことについて、返事、しに行くんだよね……

月並みな言葉だけど、

夢、みたい。



でも。

でもね。

私だってそこまでオメデタイ女じゃない。

日曜までの何日間、たくさんたくさん考えたけど、主任が私のこと好きだったなんて、そう簡単には思えない。

そして、私の心の中には、主任の言葉から探り当てた、ひとつのいやな予感が浮かび上がっていた。

消せない、ひとつの、仮定。

どうして、私に付き合おう、なんて言ったのか。怖いけれど、それをちゃんと確認しないと。

そうしたら、今日で、夢みたいな時間が終わってしまうかもしれないけど…

でも、それでも。



私はひとつ、深呼吸をして、助手席へと乗り込んだ。
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