珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
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発行者:すみれ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

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珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第5章 告白

「ええ、と、どれですか」

多分、あの三軒のうちどれかだと思う。

「あのグレーの、……ほら」

そう言った主任の顔が、さらに近づいて、私は、もうマンションどころじゃなくなった。

「あぁ!わかりましたぁ!素敵なマンションですね!」

両手を合わせる派手なリアクションをして、主任から慌てて離れた。

いやなわけじゃない。

もちろん、天にも昇るくらい嬉しい。

でも、このままじゃ、倒れてしまいそうだった。

ノー天気だと言われた私の、実はか弱い心臓が、もちそうにない。



「あの、私、お菓子買ってきます」

私はその勢いでコンビニに入って、スナック菓子とジュース、それとコーヒーゼリーを、すごい早さで入れていく。

挙動不審。

まだ心臓がバクバクしてる。

深呼吸、深呼吸。落ち着け、私。

主任も遅れてコンビニに入ってきた。



「お、それ、俺も好き」

「あ」

なんとか呼吸が落ち着いたころ、主任が、同じコーヒーゼリーを私の持っているカゴにいれて少し笑顔を見せて通りすぎて行く。

その何気ない行動が、恋人同士っぽくて、私はひとりデザートコーナーの前でにやけていた。

レジに立つと主任が財布を出す。自分のだけでも払おうとすると、止められた。

「でも」

「心配するな。美村に払わせるほど、金に困っちゃいない」

そりゃあ、そうだろうけど、でも、私も働いてるんだし……

「いいから、奢られとけ」

そう言って、財布を押し返された。
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