珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~
成人向アフィリエイトOK
発行者:すみれ
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第5章 告白

走る車の中。

主任は一瞬ちらりと私を横目で見て、ふと口元に笑みを浮かべてつぶやいた。

「美村みたいな空だよな」

「へ?」

私は主任を見る。

「美村のイメージは俺の中でこの空みたいな感じだ」

「この、空…?」

わ。

私は思わず、胸元を押さえた。

主任の言葉に、体温が1℃上ったのを感じる。


「この空が、わ、わたしのイメージですか?」

「そう」

ハンドルを握ったまま、主任はうなずく。

「この空……」

晴れ渡っている、この空のイメージ。

どう考えても、いいイメージだよね?

なんか、もしかして、口説かれてる、とか?

うそ、うそ、どうしよう。

鼓動が速度を速めていく。



「どんな時も笑顔。あれだ、え~と、なんて言ったかな」

「はい」

私はそわそわしながら、次の言葉を待つ。

にやけながら、スカートの上で、自分の両手をいじいじと絡ませる。



「あ、そうそう」

主任は思い出したように、そう言って、頬をそめる私にこう言った。

「『ノー天気』だ、『ノーテンキ』」

……は?

まじめな顔のまま主任が言った言葉に、私はそのまま固まった。

ほ、ほめ言葉じゃない。

全然口説かれてないじゃん……。

「ひどくないですか~それ」

「ノー天気じゃなきゃ、あんなにミスして笑ってられんだろう」

フロントガラスに向けられたままの視線から、繰り出される嫌味な笑顔。

うう……。

それはそうかも知れないけど。

相変わらず、手厳しいよ……主任。

私は助手席で、がっくりと頭をたれた。
49
最初 前へ 46474849505152 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ