珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
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発行者:すみれ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

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珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第3章 誤解のはじまり
「しゅ、主任」

小さく呼んでみたけれど、返事はない。

心臓がどんどんと音を鳴らす。

「あの」

「……」

「あのぉ、主任?」


いつまでたっても反応してくれない主任に不安を覚え、私は彼をそっと覗き込んでみる。

私の背中に乗せられていた主任の右手は、するりと滑り落ちた。

ゆっくりと上下する胸板。

半開きの口。

スーツが少し乱れて、わきに垂れ下がってしまったネクタイ。

彼は、赤い顔のまま気持ちよさそうに、寝息をたてていた。


「寝てる……」


私から胸の奥から出てきた、長い長い、ため息。

全身の力が抜けるとともに、がっくりとうなだれる頭。

寝てるって。

寝てるって。

……でも、『かわいい』だって……

……酔っ払いの、軽口?

でも、それでも……

普段きりりとしている顔は、子供みたいな無邪気な寝顔になっていた。




男の人なのに、肌、つるつる……。

普段、鋭い眼光を放つ切れ長の目が、ぴったりと閉じられて、そこからびっしり伸びるまつげ。

赤く染まった頬と、無防備にうっすら開かれた唇。
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