珈琲ゼリー  ~ほろ苦オフィスラブ~
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発行者:すみれ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2010/09/16
最終更新日:2010/10/02 00:27

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珈琲ゼリー ~ほろ苦オフィスラブ~ 第3章 誤解のはじまり
「お疲れ様でした」

会社裏手の、広い駐車場の一角に停めてあった主任の車。運転席に私が乗り込み、重厚感のあるドアをバタンと閉める。

「あぁ」

主任も、ぐったりしながら助手席に乗り込んで気だるそうにドアを閉めた。


「あの、すいません。なんか雑談ばっかしてしまって。邪魔じゃなかったですか?」

目の前にあるハンドルは、重厚感があって、ごつい。

何もかも、私の体には大きくて、違和感がすごい。運転、できるかしら。

私は不安になりながらも、エンジンをかけ、慣れない感覚でサイドブレーキを下ろす。


「……いや」

助手席の主任は、酔いがまわったのか、そう言うのがやっと、といった感じで助手席の背もたれを倒して、ため息をつきながら赤い顔に手の甲を当てた。

ぐったりしたその様子を見て、私は少し心配になった。
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