週刊バンカー的視点
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公開開始日:2015/01/15
最終更新日:2015/01/18 11:26

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週刊バンカー的視点 第1章 20130705 週刊バンカー的視点 第1回/市場を語る人にはご用心を!
投資家は形容詞を無視しなくてはなりません。「浅い」というのは単なる主観
で何もいっていないのと同じと解釈してください。


2つ目は、

(2) 業績予想に用いられた法人税率の根拠が不明である。特殊要因が発生した
2012年度の実効税率と同水準の57%を2013年から2015年の実効税率に適用して
いるが、その根拠について全く説明されていない。

です。

これは一発退場です。アウトー!!

実効税率というのは、法人税、住民税、事業税を勘案した、通常の場合の
税負担率です。今は復興特別法人税が3年間賦課されるなど、非常に複雑に
いますが、当然ケアすべきことです。また特殊要因(評価性引当額の増減、
期限切れ繰越欠損金、のれん償却、のれん減損等)が影響を及ぼす
法人税等の負担率をそのまま、次年度以降にも適用するなど、素人丸出し
です。会計事務所または投資銀行部の1年生でもこんなミスはしないでしょう。

ミスを指摘されて、荒木氏は予想EPS(2013年度)を35.8円から51.8円へと
45%増額修正してきました。

楽天想定の法人税等の税率は38%であるとばっちり開示しているのにこんな
ことになるとは悪意が疑われても仕方ないレベルです。


まあミスは誰にでもあるので、上記を百歩譲ったとして、しかし、最大の
問題外が3つ目の指摘です。

(3) 株主価値の算出方法がファイナンス理論の観点で誤っている。当該
レポートでは、純利益に倍率を乗じた「修正時価総額」に
「ノンペレーティングアセット」を加算して時価総額を算出している。
しかし、純利益は金利支払い後の数字であるにも関わらず、「ノン
オペレーティングアセット」から借入金を控除している。

勘でレポートを書いているとしか思えません。

企業価値算出には二通りあって、金利支払前の利益に対して倍率をかけて
資産価値を算出し、負債額を差し引いて株式価値を算出する方法と、
金利支払後の利益に対して倍率をかけて株式価値を直接算出する方法どちらで
もOKなのですが、ちゃんぽんはいけません。ちゃんぽんは。

何故いけないかというと、二重引きで過小評価となるからです。

そして、荒木氏はこの間違いも修正したのですが、プロフェッショナルとして
恥ずかしい行為をぶちかまして来ました。
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