週刊バンカー的視点
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公開開始日:2015/01/15
最終更新日:2015/01/18 11:26

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週刊バンカー的視点 第1章 20130705 週刊バンカー的視点 第1回/市場を語る人にはご用心を!
この辺の利益相反の話は金融業界にはよくある話で、サブプライムの件でも
格付機関(債券を分析(アナライズ)してレーティングする人=アナリスト)
が、自社が格付けする証券発行量が増えれば増えるほど収入が増えてよって、
ボーナスが上がるという利益相反の誘引により、何も考えずに投資していた
多くの個人投資家以下の判断力しかない機関投資家が血祭りにあがりました。
そして今、格付機関改革の真っ只中です。米欧では。日本の当局はだんまりを
決め込んでいます。

今年の2月頃、日本の指標金利であるTIBORの不正操作疑惑が英紙Financial
Timesに掲載されましたが、こちらも当局はだんまりです。まあ強きを助け
弱きをくじく姿勢が一貫していてある種清々しいですが。
http://www.ft.com/intl/cms/s/0/792d5b58-7010-11e2-8785-00144feab49a.html#axzz2Y3NaBCBX

アナリストの話に戻って、会社内の利益相反は形の上では解消されましたが、
証拠に残らない形での情報提供は簡単にできるので、完全分社化等を図らない
かぎりこの問題の解決はありえません。


ところで今回の荒木正人氏のレポートは勇敢にも楽天を売り推奨しています。

素晴らしい判断だと思いますが、今回は非常に残念な結果となっております。

予想が当たる/外れるの問題ではなくアナリストの本分とも言えるロジックの
組み立てがなっていませんでした。

基本的にアナリストは自分の資金を使って投資して大成功した人ではないです
し、まして何らかのビジネスを創造・起業して大成功した人でもありません。

座学をしただけの人であり、故に彼らからロジックを取ったら何も
残りません。

今回は、どの辺が残念なのかを検証していきたいと思います。


楽天が提示している問題点は3つです。

1つ目は、

(1) 当社グループではEC、オンライン旅行予約、金融事業等、収益構造が
異なる多様な事業を運営しているにも関わらず、当該レポートで用いられて
いる業績予想モデルは、コスト予想をグループ合算ベースでのみ行っている
ため、事業別の利益分析がほとんどなされておらず、分析が極めて浅い。

です。

これは、「アナリストという職業は少なくとも外見上は精緻にやってるフリを
するのが仕事でしょう」ということを表しています。但し、これは趣味の領域
であるので本質とは関係ありません。
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