週刊バンカー的視点
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公開開始日:2015/01/15
最終更新日:2015/01/18 11:26

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週刊バンカー的視点 第1章 20130705 週刊バンカー的視点 第1回/市場を語る人にはご用心を!
ことの発端は7/2の19:47に発表された楽天の「三菱UFJモルガン・スタンレー
証券のアナリストレポートについて」というプレスリリースです。
(適時開示情報閲覧サービス基準)

このアナリストレポートは荒木正人氏によって作成され、その中身は、
「ニュートラル(中立)」から「アンダーパフォーム(弱気)」に引き下げ
られたものでした。

アーリー・リタイアメントを目指す投資家として肝に銘じなくてはならない
鉄則は、まず「アナリスト・経済学者等の市場を語ることで生活している人
の意見を真に受けるな」ということです。

そして、「自分で考えて結論を出す」姿勢を貫かなくてはなりません。

アナリストという職業は、一般的には公平で独立した個人が企業を分析する
というイメージがあるかと思います。

まずそこが間違いです。

アナリストの給料は証券会社が支払います。そして証券会社は株式・債券の
発行、企業の買収・合併において企業からお駄賃をいただきます。これらの
業務を行う部署を投資銀行部といいます。一方アナリストが所属しているのは
株式部・債券部です。

アナリストは企業の発行する証券を買いたい、あるいは売りたいという投資家
にフェアな判断材料を届けられればいいのですが、投資銀行部が営業を
行なっている企業から嫌われるとまずいので、売り(=弱気=アンダー
パフォーム)のレーティングを出しづらいのです。

そして、なんならホールド(=中立=ニュートラル)ですらも投資銀行部から
イチャモンを付けられます。

このへんの利益相反が一番ひどかったのが2000年初頭のITバブルの頃です。
当時は、投資銀行部が企業に営業に行く時にアナリストも同行していました。
そして投資銀行部の案件獲得に貢献すればボーナスが弾みました。よって
億円プレーヤーも多数存在しました。

ITバブルが崩壊後、あまりの腐敗っぷりに規制当局も重い腰を上げて
プライマリー(投資銀行部)とセカンダリー(株式部・債券部)の間に、
チャイニーズ・ウォール=ファイア・ウォール=情報隔壁を設けなさいと
いう決まりを作りました。

それ以降、アナリストはフロント(収益を稼ぐ部門)からミドル(収益を稼が
ない部門へと転落し、今ではトップアナリストでも4,000万円がいいところの
はずです。
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