愛のカケラ
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発行者:バインシャルフ
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/12/11
最終更新日:2014/12/11 21:10

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愛のカケラ 第1章 『不幸はある日突然に・・・』
 なにげない毎日ほど、本当は一番幸せな時間であることを
 誰しも気づきはしない。

 失ってはじめて、幸福というものの意味を知ることになる。
 
 ・・・しかし

 それは突然に・・・やってくるものである。


~3カ月前~

-社内-

「五十嵐~ 五十嵐~」

 月末で慌ただしくなった課内に
 課長の美しいとはいえない声が響き渡る
 
 ※五十嵐 文哉
  広告会社に勤務する40歳。

「どうしたんですか?そんな大きな声を張り上げなくても・・・」

「ハハハ・・・いいじゃないか。元気があればこそだ。
 そんなことよりコレ。総務から健康診断の結果だって」

 文哉はそんなことくらいで、人を呼びつけるなと
 言いたげな表情で、受け取りに行く。

 以前であれば こういた物でも各自の机の上に配布されていた
 ものだが、プライバシー保護法施行以来、こういった風景を
 見かけるようになった。

「あっ 五十嵐 お前の封筒に付箋貼ってるだろ?
 それ再検査の案内らしいから、結果をまた総務に
 報告しろってさ・・・お前飲みすぎじゃねえか?」

 いたずらっぽい笑顔で課長が文哉に語りかけた。

「うーんってそうですねえ・・・って課長よりマシですよ」

「ハハハほんとだな・・・まあ 男も40過ぎると
 体にガタがくるからお前も気をつけろよ」

「はい 来週にでも行ってきます。」

 文哉は課長とのやりとりの後、毎度お馴染みの
 再検査通知を自分の机に放り投げた。
(はあ~メンドクさい 再検査って何よ
 どうせ 酒の飲みすぎか、タバコはやめましょう
 って話だろ ほんとめんどくさいよなあ)

-自宅-

「ただいま」

 玄関での文哉の声に、リビングから妻の香織が
 飛び出してくる。

「おかえりなさい まだ夕食できてないのよ
 今日は香澄のダンスのレッスンに付き合ってたから」

 いつもの事だが、家事の出来ない言い訳は・・・子供だ。

「ハア・・お前は呑気でいいよなあ・・・」

 文哉の言葉に香織の顔色が見る見る変わる。

「まあ・・・失礼な言い方ねえ・・・」

 これもいつものことで、
 言い争いになる前に、退散退散・・・
 冷蔵庫からビールを取り出し、
 逃げるように食卓へ
 コレが結婚生活15年で編み出した
 文哉の喧嘩しない方法。

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