彼女とコンビニエロ本とおっぱい
第2章 まったりと旅立つ時間
そして捲ると、紙面に宣告された。
(次はパイズリか……)
悩んだ。ここを捲れば、刺激的なパイズリシーンが一杯出てくる。健は、なつこのバストでパイズリしてみたいとか考えた事があるわけで、その妄想と一緒にエロ本を見たら死んでしまうかも。だから見ないべきである。
でもそれは似非の平和主義。結局逃げているだけの事。
(えぇい、俺だって男だし)
猪突猛進としてページを捲った。
(ぶ!)
目に入った瞬間に、健の意識が宇宙へと羽ばたく。
紙面一杯に、仰向けに寝転がっている女性が寄せる豊満なバストをアップでとらえている。そこには、女性にまたがっている男の股間も一緒。
男のあれはボカシで見えないが、女性の大きな左右の山と寄せ合う手は見える。山本健、数秒間は何も考える事が出来ず、ただ無抵抗に流されていくしか出来なくて。
パイズリ、豊満女性の谷間に白い精液をまぶしている絵。
(……)
もう無理だ。
なんとかしてオナニーしたい。男がそう叫んだのだ、やるしかない。左手を本の後ろ真ん中辺りに持っていった。これで本を片手で、ちょっと苦しいけど何とか見入れる。
エロ本を冷静に見つめながらオナニーに勤しむという難度の高い技が始まった。これが競技ならオリンピックのようにハイレベルだ。
普通の格好で、左手だけでエロ本を持つ。立ったままで、右手はズボンの中に入れていく。上のTシャツで右手を見えないように隠し、周りから悟られないように事を成す。このオナニーは難度が高く根性を試される。が、健はやり通すつもり。
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