カミさんと私
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発行者:ほうきゅう
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ジャンル:エッセイ・日記

公開開始日:2014/09/28
最終更新日:2015/01/09 00:22

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カミさんと私 第22章 半年が経過
 去年の今頃は二人の休みが合えば、
「時期てきには今が一番良いわね~」などと言いながら、
 よく歩き回っていたものです。
 さすがに15キロを過ぎてくる頃になると、
 お互いに疲れが見え始め、私が弱音を吐くと、
「仕方ないから、そろそろ終わりにしましょうか?」
「私はもっと歩きたいけど、可哀想だからね~」などと言って笑っていました。

 そんな時が永遠とは言いませんが、
 まだまだ続いていくものと思っていられた日々でした。

 仮に私が死んでも、しばらくは沈んだ毎日を送ったとしても、
 カミさんなら、友達や何処かのグループなどに入って、
 また元気に歩き廻るだろうと思っていました。

 それが私の思惑とは違いカミさんが健康を損ね、
  最近では、やはり限界が近づいて来たのか、
 少し動いて何かをすると疲れ果ててしまうようです。

 先日も夕飯の買出しを頼まれて帰って来ると、
 冷蔵庫の余りの野菜などでスープが作って有ったのですが、
  本人はソファーで辛そうにしています。
 私が側に寄ると小さな声で、
「ごめんなさい。もう食事の仕度は出来ないかも知れない。」
「包丁を動かすのも辛くなってしまった」とつぶやきます。

 私が黙って頷いていると、
「治療で延命出来ていても、やはり確実に身体はダメになっているのね」とカミさん。
「私を棺に入れる時はカツラもしっかりと付けて綺麗にしてね。」
「写真は○○の結婚式でお兄さんが撮ってくれた二人の写真を使って」などと、
 言い出します。
 余計な慰めなどは言いたくも有りませんから、
 「分かったよ、その通りにするよ」としか言えませんでした。

  癌を宣告されてから半年が経ち、
 哀れではありますが、カミさんも苦しい時期を乗り越えたようです。

  私も夜中に泣いてばかりいないで、強くなっていかないといけないですね。
 打たれ弱い博打好きは困ったものすޥ
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