キャバ嬢ケイ
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発行者:明日の風
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ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/06/18
最終更新日:---

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キャバ嬢ケイ 第23章 切られたスマホ電源
店が終わって一目散に家に帰ると

コウジはいなかった。


すぐに電話をしてみる。

出ない。

もう一度かける。

出ない。

5分くらいして、もう一度かけた。

メールもしたが、返信がない。

だんだん不安になってきて

出るまで電話をかけ続けた。

そのうち、

電源が入っていないか、電波が届かない・・・

という機械的な声が聞こえてきた。

コウジは私からの着信に気付いているんだ。

電源を切ったんだ。

なんで?私がこんなつらい思いしてまで

コウジのために

変なおやじたちに愛想を振りケイて

ホスラブではあんなに叩かれて

なんで?

どうしてコウジ。





突然言いようのないとてつもない不安にかられ

過呼吸が襲ってきた。

急いで安定剤を飲む。

不安で不安で

かばんに入っていた

安定剤をいっぺんに飲んだ。

それでも不安は消えない。

もう一度かける。

電源が入っていない。

ひとりで泣き叫んだ。

こわい。

ねえコウジどこにいるの

他の女といっしょなの

ねえコウジ助けてよ

どうしようもなく不安で

過呼吸がおさまらず、救急車を呼ぼうとしたとき

コウジから電話が入った。
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