キャバ嬢ケイ
キャバ嬢ケイ
完結アフィリエイトOK
発行者:明日の風
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛

公開開始日:2014/06/18
最終更新日:---

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
キャバ嬢ケイ 第16章 ラスソンが歌えない
抑えてバースデー貯金をしてる子も
店にこないうちに他のホストに行くかもしれない。
初回だけ、、、なんて言って
他店のホストにハマって切れる、なんてことは
よくあることらしい。


だから、無理をさせないようにしながらも
コンスタントに呼ぶことを心がけてた。

売上は落とさない、
負けず嫌いのコウジは
必死だった。

でもしわ寄せが全部私にきた。
ラスソンといって、その日の売り上げが
一番高かったものが最後に1曲歌うのだが
あと1万でラスソンになる、なんてときは
必ずなにかを入れさせられていた。

ただし、小計が1万。つまり結局はたかが最後の曲を
歌うためだけにTAX込みで1万5千円近くも払うのだ。

でも他のホストもラストオーダー前は勝負にでる。

内勤がうまく煽って
「コウジ、あと一万でラスソンだよ」
とか言ってくるけど、
結局他の卓でも同じことを言ってるから
ボトルを入れてもラスソンが歌えないときもあった。

そんな時、コウジはわたしに
ごめんな、というわけでもなく
ただラスソンを歌っているホストを
睨むように見つめているだけだった。
36
最初 前へ 33343536373839 次へ 最後
ページへ 
TOP