小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第3章 第2章 「The Road To The Sun」
悪徳セールス会社が、男性に英会話教材を買わせ、数十万の高額ローンを組ませる為に、「恋人商法」「デート商法」といって、美貌の女性を仕向け、カモをデートに誘うのと同じように、彼らの組織も勧誘やオルグには意図的に異性を仕向けるのである。工作対象者には、恋人のように電話をかけて呼び出し、恋人のように隣に座り、つきっきりで話をする。

沙羅は中村を連れて、大学正門に向かった。大学構内をそのまま突っ切って、裏門を出た。寂れた私鉄の電車がたまに通るだけの踏切を通り、下り坂を歩いていった。

「あのう、どこまで行くんですか?」
もう10分近くも歩いている事に耐え切れなくなった中村は沙羅に質問した。
「アジトは遠く離れているのよ。あと数分したら着くわね」

坂を下りると、小さい川があり、今度は川沿いの細い道を先の通りに向かって歩いていく。だんだん人影のいない寂しい方向に向かっている。
歩く途中で、中村は出身地とか家族や兄弟がいるかという他愛のない、いくつかの質問を受けていた。

「もうすぐよ」 沙羅は言った。
中村は沙羅についていった事を後悔しかけていた。学生運動の活動家たちのアジトというのは、通常、一目につかない場所にあるのだ。


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