小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第3章 第2章 「The Road To The Sun」


1983年7月15日 金曜日

大学もこの週から8月末まで長期の夏休みに入った。
しかし、中村はサークル活動やアルバイトに励むわけでもなく、ましてや帰省するわけでもなく、いつもの喫茶店「JOY」で、無駄な時間を潰していた。
すると、中村はいつかの学食のように、知らない学生に突然話しかけられた。
「この店で、私達のサークル誌”The Road To The Sun”をよく読んでくれていると、ママに聞いたんですが・・・」

中村のテーブルに、濃青の細身のジーンズをはいたスレンダーな女がやってきた。往年の学生運動女闘士によくある、典型的な色気のないタイプであるが、サラリと肩まで長い黒髪は綺麗であった。また、タイトジーンズが女のくぼんだVラインを際立たせていた。      
声は低く、ハスキーであった。顔は北国女性特有の白い顔に、頬はリンゴのように赤かった。目が一重で細い為、顔は地味ではあったのでおとなしそうな印象がする。

「え?あの本は・・・?」
「あれは、私たちでやっているサークル”太陽哲学研究会”の同人誌よ」
彼女は「M学生集団」の名前は一切、口に出さなかった。
「キミ、1年でしょ?」
「は、はい・・・そうですが・・・」
「これから、ヒマでしょ?」
いきなり女性に話しかけられた中村はすっかり硬直していた。
「あたし、3年の沙羅というの。よかったら、これから、私達のサークルをやっているアジトまで行かない?」
「え、え? 大丈夫ですが」
「嬉しいわ、じゃ行きましょう!!」
サラサラと長い髪のスリムな女性は中村の手を引いた。
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