小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第3章 第2章 「The Road To The Sun」


1983年7月4日 月曜日

7月のある日。
中村は学食でラーメンをかき込んでいる時に、M学生集団の男女2名に不意に声をかけられた。
「ねえ、君何学部?」
中村のテーブルの向かいには、いつか喫茶「JOY」で見かけた、禿げメガネのジャージ男と連れのメガネの太った女がいた。
「教育学部ですけど、何か?」
食事中に平気で話しかけてくる常識のなさに、中村は不快げに答えた。
しかし、「教育学部」という単語は、彼らに大いに喜ばせた。

「8月に教職を目指す人の為にピアノ合宿研があるの、君もどう?」
合宿研のガリ版ビラを手に女は誘ってきた。男まさりの話し方であった。
「あいにくだが、実家に帰りますので・・・」
中村は食べかけのトレーを持って、立ち上がろうとした。
「でもさ、家帰ってもやる事ないんじゃない? どうせ勉強なんかしないでしょう?
ガハハハハハハ!」
その禿げ男は意味のない笑いをするのが特徴であった。
「忙しいので、これで」
すっかり不快になった中村は立ち上がった。すると、ブタ女の方が中村にビラを手渡した。
「じゃ考えておいてね!!」
中村はビラをポケットに押し込んで、彼らから立ち去った。
すると彼らは、中村を追いかける事はなく、次の「標的」目がけて、1年生と思われる、1人で食事している学生を手当たり次第、勧誘をしていた。さながら街頭のキャッチセールスのような素早さである。

「何だ、あいつらは!!」
中村には不信感のみが残った。
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