小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第9章 第8章 逃亡
1983年9月2日 火曜日

朝9時頃、中村は沙羅に起こされた。

「指導部に電話したわ・・・。電話に出た岩木さんの話では、幹部の樋熊さんや新人など5、6名が逮捕されたというわ・・・。マルメロ荘には警察がガサ入れされているので、しばらく荘に行かないようにという指示が出たそうよ。 ・・・。もちろん、あなたと一緒に行動している事は言わなかったわ」

「俺もあとで指導部に電話してみるよ」

「そうね・・・。あなたのアパートも危険だから、しばらく帰らない方がいいわ」

「なぜだい? 俺は入ったばかりの新人だよ」

「指導部にはあなたが書いた入党書がある。岩見さんの話では、警察は入党書を全部押収したそうよ。入党書には住所や電話番号が書かれているでしょ」

「じゃ、俺は今日からどうすればいいんだ!!」
帰る場所を失った中村は頭を抱えた。


「あたし、パパに頼んで、新しいアパートを大学に近い所で借りるから一緒に住まない?」
沙羅の実家は県内でも有名な会社社長で裕福であった。

「それと今日、白竜党中央大幹部の蒔田竜が東京から来るらしいわ。実は、息子の蒔田竜一は、中央の許可を得ないでステッカー貼り闘争を勝手に決行してしまったからよ!この闘争が多数の逮捕者を出したことに、党中央はカンカンよ!! この事件で蒔田竜一はおそらく何かの処分を受けるわ・・・」

チェックアウト時間に追われるように、10時前に二人はホテルを出た。
近くの食堂に入り、二人はカレーライスを注文した。
カレーライスが運ばれてくると、二人はガツガツと食べ始めた。


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