小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第5章 第4章 北国の短い真夏


1983年8月22日 月曜日

8月も下旬になり、夏休みも1週間あまりとなっていた。

この日の夕方、中村は寝そべりながら、街の大きな本屋で買ってきた石川達三の小説をアパートで読んでいた。

先日、沙羅と雑談していた時に、彼女が石川達三の小説が好きと話していたから、ただそれだけの理由であった。
しかし、中村は高校の現代国語で名前しか知らなかった小説家であった。


突然、中村の部屋の戸がノックされた。

(沙羅が来たのかな??)

胸をときめかせながら、玄関のドアを開ける中村。

この前のワンピース姿とは違う、いつものジーンズ姿の沙羅がいた。

「あ、沙羅さん、お久しぶりです」

「こんにちわ中村君、先週の全国集会以来だわ!!」

「さあ、どうぞ」

沙羅を中に招き入れる中村。

その瞬間、中村は驚いた。
ドアの陰に隠れていた、太った天然パーマの男が、沙羅に続いてのっそりと入ってきたからである。

「中村君、おじゃまするよ・・・」

見た事もないこの男は、M学生集団幹部なのか??
訝しげな顔をする中村。
同時に、沙羅の訪問の真意が判りかねる中村。

「驚く事ないわよ。あたしと同じサークルの樋熊さんよ・・・」

中村を安心させるように、樋熊を紹介する沙羅であった。

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