小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第5章 第4章 北国の短い真夏
全国集会には中村の知らない党員が100名ほど集まっていた。
わずか1,2年でこれだけの党員が拡大されていることが中村には信じられなかった・・・・。
それよりも中村は、自分も「オルグ(工作)対象」にされているのではないか?、という不安がした。

この全国集会で中村には最も印象的であったのは、
まだ30代ではあるが、頭のはげかけた男、夏井猛者の大げさな胡散臭い演説であった。
夏井は、「白竜党」の責任者蒔田竜の腹心の部下で、党総局長なる大幹部であった。

「皆さん!!
1980年1月1日、我が白竜党は、世直しの任務のため、遠い北国から猛吹雪の那須高原を越えて、南進してきました!!
当初、われわれのこの決定は暴挙と思われました。
しかし、われわれには、組織結成10年の実践ずみの法則と、100名の優秀な幹部と同志がおり、
拠点拡大を成し遂げ、新しい幹部が育っていったのであります。

運動資金面については、現職教師党員の皆さんがボーナス全部を、なかには、退職金を前借りしてまで、
我々に送金してくれ支援してくれたのです!!

また、何よりも、H大学で闘う『M学生集団』は頼りがいのある良き戦友であります!!
『M学生集団』の皆さんの先進的な闘いがあったからこそ、今の白竜党があるのです!!

今までの日本の歴史の中にこのような集団がかつていたでしょうか? 
否、断じて否であります!!

我々はこの3年で、全国の主要都市十数か所に拠点を構築し、党機関紙の週3回刊を成し遂げました!!
このような驚異的発展の中、5年後の日本革命はもはや夢ではありません!!

白竜党万歳!!高麗民主連邦共和国万歳!!
日本の夜明けの日まで頑張っていこう、愛する者よ!!無敵の者よ!!」

夏井の演説は、拍手や「ヨシッ!!」の合いの手で、内部だけでいたく盛り上がっていた。
が、まだ部外者の中村にとっては蚊帳の外に置かれているようなもので、よく判らない内容であった。
彼らの血気盛んな意気込みはよく判ったが、どうしても一生ついていけるような団体には程遠い印象がしてならなかった。
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