小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第1章 PROLOGUE
北国A県の国立H大学の「全学生同」を前身とした「M学生集団」の”トンデモ革命闘争”も、1980年末期にはすっかり沈静化してしまった。
大学からは自治会が消え、代々木党系の民学(民主学生同盟)も活動が停滞した。
数名の年くった留年生が頑張っていた新左翼セクト、民族派や中革派もいつしか消えていった。
代々木党批判に明け暮れていた左翼トンデモ集団「M学生集団」は、90年代後半には自然消滅し、20年も持たなかった。
もはや、H大学から「政治活動」”自体が完全に消滅してしまったのであった。

2004年4月。国立大学法人法にともないH大学は法人化され、学内には今や「闘争」の文字は完全に死語となってしまった。
「国立大学法人」という名のH大学は存在するが、毎日が闘争で明け暮れた、あの頃の大学はもう存在しない。
むしろ、学問の最高学府において、学生たちが自分の本分を省みず、大学当局を敵に回し、自分たちの義務は何一つ果たさないくせして、権利や自由を主張し、ありもしない夢を追って、勝てるはずもない大きな敵に立ち向かった「あの時代」こそ、むしろ狂気だったのかもしれぬ。
大学は再び、本来あるべきところの、「学問を愛し、自由を謳歌するアカデミックな場所空間」に戻ったとでも言うべきなのだろうか?

あれから、大学前の通りも大きく変わった。
かつて、M学生集団が入り浸っていた喫茶店「JOY」はもうとっくになくなってしまい、そこには、昭和時代の田舎のH市にはまだなかった、24時間営業のコンビニが建った。

これから述べるのは、左翼トンデモ集団「M学生集団」の滅亡期の話である。
既に学生が政治運動に関心を持たなくなった1970年代後半時点に、時代遅れの学生運動をし始めようとして、時代の潮流に押し流され、あえなく潰れてしまった「M学生集団」の最期をここに記したい・・・。
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