小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第5章 第4章 北国の短い真夏
1983年8月8日 月曜日

北国の小城下町といわれるH市も、夏祭りが1週間始まり、ようやく夏らしくなって来るこの時期。街中に響く祭り太鼓の音。盆地であるH市は連日真夏日が続き、記録的な暑さが続いていた。

北国より暑い京都に帰る気のしない中村は、レポート作成が忙しいと実家に嘘をつき、8月いっぱいまでの夏休みは、アパートで過ごすつもりだった。
学内は体育系部活やアルバイトの学生を除いて、県外出身者は殆どみな帰省してしまっていたが、中村はずっとアパートにいた。
喫茶JOYには、あれから顔を出していない。
彼らと会うのが、なんとなく怖かったのである。

市内の大きな夏祭りも終わったそんな昼下がり。
不意に中村の部屋のドアをノックする者がいた。

「誰だろう? 新聞の勧誘なら、この前断ったばかりだが」
まだ寝ていた中村はズボンをはき、ランニングシャツのまま、ドアを開けた。

ドアの向こうには、鮮やかなブルーのワンピースを着た女性がいた。ブランド品のハンドバックを肩にかけ、短い半袖からは腋が見えそうであった。
短いスカートからは真夏に似合う白いかぼそい素足がまぶしい。白いパンプスも当時の最新流行のものであった。

「あたしよ、沙羅よ!! あれからしばらく会ってなかったわね!! お元気?」
麦藁帽子をかぶっていたので、顔はよく見えなかったが、彼女を見て、中村はハッとした。

先日、車で部屋まで送ってくれた沙羅であった。
それにしても見違える女らしい格好であった・・・・。
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