小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第4章 第3章 「マルメロ音楽教室」
食事が終わり、コーヒーが運ばれてきた。
沙羅は黒いコーヒーにミルクを思い切り注ぎ、コーヒーは薄茶色に変わった。
中村は、ハッとした。

「すみません、ちょっとお聞きしたいのですが、
あなたがたの上の責任者は、さっきのアジトには住んでいないのですか?」
「ああ、蒔田さんという人だけど、東京にいるの。別の任務が忙しくて、たまにしか戻ってこないの」
「東京?」
「そうよ、蒔田さんは東京で多くの同志とともに、全国に学生・労働者の戦線を拡大する為のすばらしい闘いをなさっているわ。休みもしないで・・・」
「君も興味あるなら、今度の全国集会が東京であるから行ってみない? 来月の8月15日よ。この日、蒔田さんに会えるわよ」
「・・・・・・」

中村は思った。沙羅もしょせん、あの蒔田に洗脳された一尖兵にすぎないのだろうか?
沙羅の誘いを聞いて中村はそう思った。冷めかけたコーヒーを飲んだ二人は席を立った。

チェリーは、学生街付近のアパートで止まった。

中村が助手席を降りようとすると、沙羅がか細い白い右手を差し出してきた。

「今日はありがとう!! またそのうちお会いしたいわ・・・」
中村は柔らかい手を握った。

「あの組織は胡散臭くて信用できないが、あなたなら信用できるような気がする・・・」
中村はそう言おうとしたが、気恥ずかしさに堪えきれず、うなずいてアパートへ消えていった。
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