小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第4章 第3章 「マルメロ音楽教室」


「そんな学生を殺す代々木党に君は賛同できるのか?」

中村にとってみれば、岩見のこの問いかけは、中村が求めていた、「代々木党とM学生集団がなぜ対立しているのか?」という答えには全くなっていない。
長い沈黙が流れた。やがて、日が暮れ、部屋の明かりが灯された。

岩見が口を開いた。
「どうだ、俺たちの活動に興味があるなら、一緒にやってみないか? 軽く活動を手伝うつもりでもかまわない」

「うん、やってみようよ!! ガハハハハハ!!!」
ハゲ佐々木がまた意味のないバカ笑いを始めた。
中村は露骨に顔をしかめた。すると、岩見は佐々木に耳打ちをした。
佐々木は黙ってテーブルを離れ、台所へ向かった。冷蔵庫を開け、夕食の支度を始めた。どうやら、ここでは男女関係なく当番で食事を作っているらしい。中村は、色画用紙にマジックで書かれた「食事当番表」なるものが壁に貼られてあるのに気がついた。

「岩見さん、中村君はもう帰していいんじゃないかしら?」
不意に中村の隣に座っている沙羅が言った。

「わかった、君に任せよう」
がっちりした体格の岩見は大きな手を中村に差し出した。

「ただ、これだけはわかってくれ・・。60年安保までは代々木党は学生運動を先頭にたって闘う理想的な政党であった。
ところが、安保闘争の最中に、彼らは人民を裏切り、権力の御用政党になってしまった。俺たちは革命に殉じた樺美智子や東山薫の遺志を次いで、学生運動の灯を消すことなく、闘っていきたいと思う・・・。
また、遊びに来てくれ! 中村君」

中村は岩見と握手を交わすと、部屋を出ようとした。
その時であった!!

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