小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第4章 第3章 「マルメロ音楽教室」
「では、我々がなんで本名を明かさないで活動するのかであるが、これは、代々木党だけではなく、一部トロツキスト集団、いわゆる学内の新左翼から身を守るという防衛での意味であるからです」

「中革派や民族派といったヘルメットをかぶった暴力集団の事ですよね、学内では本当に少数派ですが」 中村は頷いた。彼は新左翼にも多少興味があり、学内で彼らが配布するビラには目を通していた。反核や反マル革派思想の中革派が「原発研究会」、アジア民族主義思想の民族派が「朝鮮史研究会」と、学内で実体名を隠したダミーサークルをやっている事も、中村は知っていた。

岩見は続けた。
「代々木党で活動していた教育学部の秋田君が、今年の4月に十和田湖で首つり自殺した事件は、新聞でも報道されたので、君もよく知っている事だろう? 彼は代々木党の生協のクラス総代になり、原発反対活動を一生懸命やっていた、いわば、代々木党の活動家だ。三浪までしてH大学に入り、H大学に入った時は、”ようやく希望が開けてきた”とクラスメートに話していたそうだ。しかし、原発反対の活動とは、実際は講義の時間中に、署名用紙を回覧するその程度だったというのだ!! ”自治会の仕事なんてやるもんじゃない”彼は友人にこう話していたという。そして、2年になった今年の4月に自殺した。それも、弘前から遠い、県境の湖で!! そんな学生を殺す代々木党に君は賛同できるのか?」

女性たちは演技か本当か知らないが、岩見の話を聞いて、涙を拭いていた。

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