小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
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発行者:銀河の薔薇
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ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

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小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第4章 第3章 「マルメロ音楽教室」


中村が一息ついて、質問しようとしたその時だった。                       
例の汚いグレーのセーターを着た、若ハゲメガネ男がノーテンキに言った。
「ねえ!ホーリーネームを決めようよ!! ここではみんなが、本名とは別に名前を決めて、”コーちゃん!”とかと呼び合っているんだ、ガハハハハハ!!」
誰も笑っていないのに、佐々木は一人で無意味に笑っているのであった。

「ふざけるな!!」
中村はテーブルをドンと叩いた。
佐々木は思考が止まったらしく、顔がひきつり何も言えなくなった。
周りの空気が一気に暗く静まった・・・。

中村は向かいに座っていた佐々木を睨むようにして話した。

「君達は、M学生集団だろう。そんな事は知っている!! 喫茶店JOYで、君達の機関誌はたくさん読んだので、君達が政治集団という事にも全く驚いていないつもりだ!!」
一同は黙って、中村を見ているだけであった。

「今日、ここに来たのは、君達にくだらんアダナをつけられる為にではない!! かつて70年代に君達の先輩たちは、新国際空港建設闘争ステッカー貼りで果敢に闘ったはずだ!! 1980年の日中友好祝賀会の学内闘争も記憶に新しい!!」
リーダーの岩見が頷きながら、中村の話を腕組みしながら聞いていた。

「教えてくれ!! なんで君達はそこまでして代々木党の学生たちと対立しているのだ?? 同じ大学生ではないのか??」
中村の隣に座っていた沙羅が答えようとする前に、テーブルの端に座っていた岩見が口を開いた。

「そこまで、我々を知ってくれているのなら充分だ、中村君。
80年代の学生は政治に関心のない学生ばかりだが、君のような学生がいる事はありがたい。」
岩見はタバコに火をつけた。

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