小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」
成人向完結アフィリエイトOK
発行者:銀河の薔薇
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:恋愛
シリーズ:小説「新・ヒトツノヒ」完全版

公開開始日:2014/06/04
最終更新日:---

アフィリエイトする
マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
小説「新・ヒトツノヒ」完全版 第一部 「沙羅と純の革命闘争編」 第4章 第3章 「マルメロ音楽教室」


沙羅が玄関の戸をガラガラと開けた。

その音が合図音のようにホールのピアノの音が止まり、ホールにいた数名の活動家たちが、一斉に玄関に駆け寄って来た。

「中村君、ごくろうさん!」
「待っていたよ」

彼らは一様に右手を差し出し、握手を求めてきた。中村が今日、沙羅とここに来る事は、実は彼ら全員に知れ渡っていたようだ。
中村はスター歌手並みのこの歓迎ぶりに逆に引いてしまった。
活動家たちの中には、先日の学食で食事中にしつこく勧誘してきたハゲ男の姿もあった。

あとでわかった事だが、このハゲ男は、中村より2年上の人文の佐々木伸二という男で、こいつは、独善的な性格ではあるが、リーダー岩見誠に気にいられ、将来の幹部候補と期待されているようだった。

リーダー岩見は、沙羅と地元の田舎町出身の理学部5年生という事であった。
この学生組織は絶対的人数が少ない為、岩見以外にも4、5名が、大学にわざと留年して、7,8年近く残り、学生運動に専念しているようであった。
もっとも、こういう事実は、このアジトに出入りしているなベテラン活動家でないと、そこまでは判らないが・・・。
10
最初 前へ 78910111213 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ