壱の魔術
壱の魔術

発行者:川犬
価格:章別決済
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/08/07
最終更新日:2010/08/11 23:38

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壱の魔術 第1章 第1章 プロローグ



 入学式が終わって教室に早足で戻る途中、シンが話しかけてきた。

「この学校自由で楽しそうですね」

「自由すぎるだろ……。あれだ、2年とか3年はきっと荒れてるぞ、うん、絶対そうだ」

「その通りですよ。よくわかりましたね。あなたは勘(かん)が鋭い方だ」

「ほめたつもりか。全然うれしくない」

「ほめてますよ。それともほめられたくはないのですか?人間はほめられたりするのを嬉しがるはずですが……」

「俺は人間じゃないと言っているみたいな言い方すんな。宇宙人か何かかお前は」「ふふっ、面白い」

……。

 そこで、俺は無言になった。シンのニヤケ顔がこちらをのぞく。きゃー見ないでー。

「もしそうだとしたらどうします?」

「はあ?どういうことだ、そりゃ」

「冗談ですよ」

「冗談なら、初めからそんなこと言うな馬鹿もん」

 まあ、お前がもし宇宙人だったとしたら、俺は即座(そくざ)に友人関係を日本刀でぶった切るね。

「安心してください。正真正銘(しょうしんしょうめい)の人間ですよ」

 ばーか。俺もそこまでアホな奴じゃない。

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