壱の魔術
壱の魔術

発行者:川犬
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/08/07
最終更新日:2010/08/11 23:38

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
壱の魔術 第1章 第1章 プロローグ
@@@@@change

 俺はとりあえず、指定された教室に入った。1年4組の教室だった。運が悪いのか、シンも同じクラスだった。はあ。
 
 しかもさらに運が悪いのか、俺の前の席がシンだった。後ろは俺が最後列(さいこうれつ)な為だれもいない。はあ。

 俺は常に授業中などの時、前を見ていなくてはならない。

 つまり、必然的(ひつぜんてき)に俺はシンのニヤケ顔を見ていなくてはならないのだ。どうやらこの学校は名前順に席を配置(はいち)しているのではなく、テキトーに配置されているのだ。いい迷惑(めいわく)だコンチクショー。
 
 などと誰にも聞こえないような声で嘆(なげ)き苦しんでいると早速シンが振り向いてきた。

「この高校、歴史を感じさせますよね」

「そんなもん、ただ単にボロイだけだろ」

 シンは微苦笑(びくしょう)した。

「そうですか。まあそういう解釈(かいしゃく)も出来ますが、物事は何でもいい方向に考えた方が楽しいですよ」

「…おまえは常に笑顔だからな」

「とんでもない。さすがに独りの時は笑ったりしませんよ」

「だろうな。もしそれが本当だったら気味が悪い」

「ふふ。相変わらずひどいことを平気で言いますね」

ガラララ

 おっと。今のは俺がシンに話した声じゃないぞ?ドアが勢い良く開く音だぞ?勘違いするなよ?
3
最初 前へ 1234567 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ