壱の魔術
壱の魔術

発行者:川犬
価格:章別決済
章別決済は特定の章でのみ課金が発生いたします。
無料の章は自由にお読みいただけます。

ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/08/07
最終更新日:2010/08/11 23:38

マイライブラリ
マイライブラリに追加すると更新情報の通知など細かな設定ができ、読みやすくなります。
章一覧へ(章別決済)
壱の魔術 第4章 第1章 梅雨前線停滞中-3


 こいつらを止める!!


「おい!何があったかは知らんがお前ら何やってんだ!」

 俺は、サブバッグのことなんか二の次三の次にして、1年4組の中に入った。中にいたのは、マイと…千と千尋の神○しの中のカオ○シのような仮面(かめん)をかぶっている1人の人間だった。その仮面(かめん)をかぶっている人間は、さっき聞いた声からしておそらく女性だろう。その仮面女は杖のようなもの(ロッド)を持っている。

 俺が教室の中に入ってきたのが、予想外(よそうがい)だったのかマイと仮面女はこちらを見たまま数秒間固まっていた。マイは驚(おどろ)いているのが分かるが、仮面女は仮面のせいで顔が隠(かく)れて表情が見えない。

 しばらく経って、マイが震(ふる)えているような声を発した。

「あんた…どうして…」

 それは、なんだか悲しそうだった。

 仮面女が不敵な笑みを浮かべて(たぶん)、

「…うふふ。私は、この子を魔術で苦しめたらあなたはどういう反応をするか知りたくなりました」

 マイは、一目散(いちもくさん)に俺のほうへ駆(か)け寄ってきた。そして、俺の身体と密着(みっちゃく)する。というより、抱きついてきた。

「うお!?な、なんなんだ!」

 俺は驚きのあまり、声をあげるがその声は、マイの大声によってかき消された。

「異次元の世界(アナザーワールド)よ扉を開け私達を連れて(トラヴェリング)いきなさい!!」

 ふわりと、浮いたような感じだった。それから、世界が反転(はんてん)したような奇妙(きみょう)な感覚(かんかく)に俺はとらわれながら、気を失った。

27
最初 前へ 24252627282930 次へ 最後
ページへ 
ページの先頭へ