壱の魔術
壱の魔術

発行者:川犬
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/08/07
最終更新日:2010/08/11 23:38

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壱の魔術 第4章 第1章 梅雨前線停滞中-3
「おまい、2時限目の時に―――」

 やはりそうだ。それでだ。西車はこういうのだろう。マイとどんだけ仲良いんだよ!俺にもそのコツを教えてくれと。今回はポテトはいないらしく、西車の暴走(ぼうそう)を止めることはできなさそうだ。誰か代用(だいよう)は……。いない。仕方が無い。諦(あきら)めてこいつの質問に答えてやるか。どうせ、マイのことだろうしな。

「どうやって、秋色とあんなに仲良くできたんだ?教えろおおおおッッ!!」

 うむ。予想外だ。そんな質問が来るとは1ミクロンたりとも思っていなかった。とりあえず、用意しておいた回答が無意味(むいみ)な物と化してしまったので、思考(しこう)を巡らす。そして、最高の回答を思いついた。

「仲良くしていないまる」

 シンが軽く笑っていたが俺はかまわず、西車にさよならも言わずに立ち去ろうとした。が。

「まってぇぇええい!おまいは、おまいってやつは!!まさか無意識的(むいしきてき)に、あんなことが出来てしまうのか!?すげえええええ!!」

 肩を捕(つか)まれた。

 ……。

 反応できない。これはボケたというより、ただの天然(バカ)なのではないか。

「うるさい」

 とりあえず、保険にそう言葉を言い放って、そそくさと立ち去ろうとした。が。

「まてええぇぇぇえい!!弟子にしてくれー!!」

「はあぁ!?」

 こればかりは、俺も立ち止まってしまう。どういうことだ。なぜそうなる。まったく分からん。訳分からん。とりあえず、驚きのあまり、脱力(だつりょく)した。
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