壱の魔術
壱の魔術

発行者:川犬
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/08/07
最終更新日:2010/08/11 23:38

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壱の魔術 第3章 第1章 梅雨前線停滞中-2

「あ、あのぉ、朝垣さん。私が席を交換してあげてもいいですよ?」

 おおーー。やはりというべきか、予想通りというべきか、なんというか、その女子は行動もやさしかった。恩に帰(き)するぜ。

「いいのか?」

 その女子はにっこりと微笑んだ。よく見ると、その女子の髪型はツインテールで、顔と性格がマッチングしていて、優しそうでおとなしそうでとてもかわいらしかった。身長は俺|(176センチメートル)より少し低いくらいで、170センチメートルいくかいかないかっていうところだろう。マイは俺の鼻より少し高いくらいなだけなので、165センチメートルぐらいだからこちらのお方のほうがやや上である。

 ああ、その女子の微笑が天使(エンジェル)のようにまぶしいぜ。

「もちろん」

「だとよ。ほらマイ替われ。えーと俺の隣の……」

「あ、名前、知らなかったみたいですね。秋色木葉(あきいろこのは)っていいます。コノハって呼んでもいいですよ」

 うおーーフラグ立っちまったか!?なはずが無く、とりあえず、分かりましたと言い、マイに向き直る。マイは少しだけ肩を震(ふる)わせると、「わ、分かったわよ」と、やっと了承した。

 俺は軽く溜息をついた後に、コノハさんにお礼を言い、少しだけ嫌がっているようにも見えるマイを横の席に座らせ、教科書を見せた。教科書を見せている時に、マイの髪の匂(にお)いとでも言うのだろうか、そのいい香りがほんのりと漂(ただよ)ってきて、少しだけいい気分になった。というより、なれた。

 マイは、僅(わずか)かに耳が赤いが、俺は、この部屋が暑(あつ)いからだろうと思うことにして気にしないことにする。


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