壱の魔術
壱の魔術

発行者:川犬
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/08/07
最終更新日:2010/08/11 23:38

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壱の魔術 第2章 第1章 梅雨前線停滞中-1


 シンが眉毛を逆への字に曲げても尚且つ、笑いながらこう言った。

「朝垣さん。それでいいじゃないですか。どうせ、席替えでまた変わるでしょう?」

「うぅ……そ、それは……。……分かったわよ!もうっ!」

 朝垣は頬をぷくーっと膨らませている。そして、俺のほうをじっくりと睨みつけてから、去っていってしまった。いったいなんだったんだ。俺は先生のほうへ向き直った。

「ということで、先生、席替えはなるべく延期してください」

 突然、話を振られて少々驚いていたが、こくこくと頷いた。ものすごくゴツい人がそんなことをしてもかわいくもなんともないんだが。普通なら、いや、外見からして分かった!だとか任せておけ!と大きな声で元気よく言うのが当たり前……だろう。例外だ。この人は。

 それから俺とシンは時間もあれなので教室へ戻った。

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