壱の魔術
壱の魔術

発行者:川犬
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ジャンル:ファンタジー

公開開始日:2010/08/07
最終更新日:2010/08/11 23:38

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壱の魔術 第2章 第1章 梅雨前線停滞中-1
「まあまあ、皆さん落ち着いてください。亀井先生は泣きやんでください。ここは、解決策を考えるのが妥当(だとう)だと思いますよ。泣きやんでください。お願いしますよ」

「……わわわかった。すすすまなかった。解決策は、じゃあ加納の後ろにもう一つ席を作ってそこが朝垣の席だということで」

「いやよ!あっ、い、いやですよ」

 朝垣と呼ばれた美少女は敬語を使っていないことに気が付き、電光石火、すぐ訂正。そして、言葉を続けた。

「私はこのうっさいやつが前になんかいるのなんていやです。別の場所にしてください」

 俺、そんなにうっさかったか……?たしか、いや確実にそこまで大きい声でこいつに向かって話しかけてもいないし、ましてや怒鳴ってなんかもない。つまり……この転校生さんは、

「俺はそんなにうるさくない!嘘をつくのはよそうか」

「嘘なんか付いてないわよ」


「はて?お前はいつ、俺のことをうるさいと思ったのだろうか?」「今よ、今」

 …………。

 むかついた。ひじょーにむかついた。シンは苦笑している。亀井はなぜか話に置いてかれている。そんな中俺は、飛型核兵器(ミサイル)をここに落とした。

「先生!こいつの席、俺の後ろにしてください!!何かひじょーにむかつきました」

「はぁ!?ちょ、ちょっとなんでそうなるのよ!」

「簡単なことじゃないか転校生さんよ。俺はお前がなんかものすごくむかついた。だから、お前の嫌がることをしようと思ったわけさ。それでだ。俺はお前のことをよく知らない。だからさっきお前が言った『私はこのうっさいやつが前になんかいるのなんていやです。別の場所にしてください』という発言のおかげでお前は俺の後ろにいることを嫌がると判断し、それを実行に移したまでさ」

「ふ、ふ、ふざけんじゃないわよ!なんで私があんたの後ろの席に座んなきゃいけないの!?迷惑よ!!」

 迷惑…か。それでいいんだよ。うん。それでいいんです。
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